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簡素化への契機
Mateが設立される前、オーナーの父は革ジャンを製造しており、その環境から自然と既製服に関する多くの知識を得ました。ある夏の休暇中、オーナーと妹は退屈しのぎに、工場の型紙作成道具を手に取り、2つのハンドバッグの型紙を作りました。そして、それを縫製担当のおばさんに渡して縫い上げてもらいました。最初はうまくいきませんでした。なぜなら、私たちのデザインが市販の立体的なハンドバッグと酷似していたからです。しかし、私たちは既製服の工房であり、ハンドバッグを生産する機械を持っていませんでした。そこで、私たちはデザインを簡素化し、既製服の機械で製造しやすいようにしました。そして、温かみのあるきめ細やかな羊革と組み合わせた結果、独特なスタイルのバッグが生まれました。これがMateの最初の試作品「Folding Bag」です。その頃はまだ販売するつもりはなく、ただ日常使いのためにバッグを作っただけでした。
70%から100%へ
試作品「Folding Bag」をしばらく使ってみると、既製服の機械に合わせて簡素化されたこのバッグが、使うほどに質感が増していくことに気づきました。そのため、Mateを設立して以来、オーナーはデザインをする際、完成したばかりの姿を想像するのではなく、お客様が使用することで変化していく姿をイメージしています。革ジャンが作られたばかりの頃は平坦なものですが、人が着ることで体型に合わせて形が変化し、最初は少し硬く感じるかもしれません。しかし、使う人が時間をかけて慣れていくことで、唯一無二の体にフィットするものになります。Mateのバッグも同じです。
そのため、お客様がバッグを受け取った際、写真と違うと戸惑われるかもしれません。それはまだ70%しか完成していないからです。お客様が使うことで、オーナーが頭の中で想像する100%の理想的なデザインになります。そして、使う人それぞれが違うため、それぞれの100%は唯一無二の存在となるのです。
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